インフルエンザは老若男女問わず発症の可能性があります。日本でも特定の時期になると爆発的に感染が広がることは周知の事実ですが、予防接種以外にも様々な対策があるのは知っていますか?

毎年形を変えるインフルエンザについて

 インフルエンザウィルスは毎年形を変えます。そのため、ワクチンがつくりづらく、予防接種をしても効果がないこともあります。ウィルスというのはたいへん単純な構造をしているため、容易に突然変異できます。遺伝子がすぐ変わるため、人間の体内にある免疫細胞が、ウィルスを認識するのが困難になります。認識するのが難しければ抗体をつくるのが遅れ、その間、抗体という敵がいないウィルスは増殖し放題となります。
 インフルエンザに1度かかると、ウィルスがまったく同じ構造であるなら、再び感染することは防げます。少々構造が変わって感染しても、抗体がつくりやすいため、重篤な症状には至らずに済みます。新型インフルエンザが恐れられるのはこのためです。誰にも抗体がないため、ほぼ全員が感染し、次から次へと広まっていきます。有効な対処方法もわからないままです。
 インフルエンザウィルスの突然変異は頻繁に起こっていて、どういうふうに変わっていくのかは想像できません。対処方法がないため、非常にやっかいです。動物にだけ感染していたインフルエンザウィルスが、突然構造が変わり、人に感染することもあります。それでも人から人へ感染しなければまだいいのですが、人から人への感染が可能なようにまた突然変異したら、非常事態となります。鳥インフルエンザが人にも感染するようになったら、豚や鶏などと違い、封じ込めが不可能であるため、世界中に蔓延することも十分あり得ます。鳥インフルエンザが特に恐れられるのはこのためです。
 現在は航空網の発達によって、人の移動でも世界的な流行は起こりやすくなっています。インフルエンザは次々と突然変異を続けていますので、用心しながらその都度人気のインフルエンザ治療薬を服用して、予防・治療をする事も大事になってきます。インフルエンザ治療薬といえばタミフルが真っ先に頭に浮かぶ人が多いと思われます。現在ではそんなタミフルのジェネリック医薬品も存在します。
 インフルエンザの予防薬としてリレンザというものがあります。インフルエンザウィルスの感染、増殖を防ぐ効果があるので、リレンザの予防投与の方法を正しく理解し、活用することも対処方法の一つと言えるでしょう。