インフルエンザは老若男女問わず発症の可能性があります。日本でも特定の時期になると爆発的に感染が広がることは周知の事実ですが、予防接種以外にも様々な対策があるのは知っていますか?

インフルエンザの治療薬アビガンは、解熱後でも使える

 インフルエンザに感染すると、早い時期から高熱が出ます。これはウィルスという異物を攻撃し、駆除するべく免疫細胞を活性化させるためです。免疫システムは、体温が高いほど活性化します。インフルエンザウィルスという強毒性の異物の侵入があり、増殖し始めたら免疫細胞をフル稼働させなくてはなりません。そのため、高熱が出るのは望ましいことで、解熱剤を使用して熱を下げるなどもっての他です。インフルエンザの特効薬と言われる新薬には、感染から48時間から78時間後までに服用しないと効果がない薬が少なくありません。その時期は、最も高熱が出ているときでもあります。外出するのが困難なこともあり、なかなか適切な時期に服用するのは難しい面があります。
 アビガンなら、数日経過した解熱後でも、服用することで効果を得ることができます。インフルエンザウィルスは遺伝子と膜しかないため、栄養もエネルギーも他の生物に寄生して得ています。寄生した生物の細胞内に入り込み、核にとりついて、自分の遺伝子を複製させます。たくさん複製させて、複製された遺伝子らはそれぞれ細胞から出て行き、他の細胞に入り込んでまた同じことを繰り返し、どんどん増えて行きます。感染初期に服用する新薬は、複製されたウィルスが細胞から出て行けなくする薬ですが、アビガンは、複製作業をできなくする薬です。そのため、いつ飲んでも効果を得ることができます。治りかけの時期に飲んでも効果があります。複製ができないということは、複製されたウィルスを駆除する必要がなくなるということですから、免疫システムの疲弊を防ぐことができ、回復が早まることが期待できます。感染初期にしか効果がないということで、受診を見合わせる必要はなくなりました。